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FreeCAD 1.0.0リリース!発熱体(体積発熱)熱解析のMacOS版対応状況を解説

20241118日に ‘FreeCAD 1.0.0’ がリリースされた。これまでのバージョンは ‘0.21.2’ と、‘1’ 以下だったので、まだまだ開発途上の試作版、テストレベルというイメージだった。これが ‘1.0.0’ に大幅なバージョンアップになったと言うことで、使えるレベルに大幅に向上したと考えられる。

前回まではバージョン0.20.2を使ってきたが、今後は ‘FreeCAD 1.0.0’ FEMを使用していろいろ試してみようと思う。

今回のブログでは、バージョン0.20.2ではできなかった発熱体(体積発熱)の熱解析が、バージョン0.21.2やバージョン1.0.0で可能になったか確認してみた。

結論から先に言うと、バージョン0.21.2MacOS版では発熱体の熱解析は不可で、Windows版やLinux版では可能なようだ。一方、バージョン1.0.0では、MacOS版でも可能になったようだ。

まず、バージョン0.21.2について。

バージョン0.21.2のリリースノート  ‘Further FEM improvements’ の中に以下の記述がある。

“The  body heat source constraint has now a task panel and it is possible to set the heat for several bodies or to use several constraints for different bodies in one analysis.”

これを読むと、体積発熱(body heat source)が設定できるように思えるが、 体積発熱のドキュメントの制限事項には以下の記述がある。

“version 0.21 and below: This feature only works with the Elmer solver.”

バージョン0.21以下の体積発熱はElmerソルバーでのみ動作し、CalculiXソルバーでは解析不可ということだった。

そこで、解析可能なElmerソルバーを使おうと、そのプログラムを新たにインストールすることを考えた。しかし、Elmerソルバーのドキュメントには、

“Download and install the version best suited to your Operating System (Windows or Linux)."

と記述されている。ElmerソルバーはMacOSには対応していないようだ。このため、バージョン0.21.2でもMacOS版では発熱体(体積発熱)の熱解析はできないと思われる。

次に、今回リリースされた最新版のFreeCAD1.0.0について。

リリースノートの ‘Further FEM improvements’ には以下の記述がある。

Body heat source can now be used with CalculiX and has two input modes - dissipation rate [W/kg] and total power [W].“

発熱体(体積発熱)の伝熱解析がCalculiXソルバーでも可能になったようだ。次回、その解析結果を報告しようと思う。

ちなみにバージョン0.20.2ではできなかった発熱体(体積発熱)の伝熱解析だが、 体積発熱のドキュメントには、

version 0.20 and below: Since the tool has no task dialog, use the property editor  and set the property DataHeat Source.

とあり、バージョン0.20以下では、体積発熱の設定画面は表示されず、プロパティエディタで入力する必要があったようだ。ただしElmerソルバーでしか動作しないのでMacOS版ではやはり解析不可だったことに変わりない。